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クロネコDM便が4月1日よりサービス開始。でも、移行期間って何?

      2015/04/02

クロネコDM便

クロネコメール便の廃止に伴う新しいサービスのひとつ、「クロネコDM便」の概要がリリースされた。クロネコメール便とクロネコDM便では何が違うのか。

クロネコDM便とは
「クロネコDM便」は、弊社(ヤマト運輸)とご契約いただいた法人や各種団体のお客さま、個人事業主のお客さま向けの、カタログやパンフレットといった販促物などを、全国へ送ることができる、受領印をいただかない投函サービスです。

(引用:ヤマト運輸HP http://www.kuronekoyamato.co.jp/kuronekodmbin/

このようにクロネコDM便は完全に法人向けサービスとなった。新しいサービスとはいっても、基本クロネコメール便とまったく一緒。問い合わせ番号から荷物追跡もできるし、差出日(集荷日)の翌々日から投函開始となる点も変わらない。

変わった点といえば、今回の廃止に至る原因ともなった「信書」に該当するものでないかを確認する事前申告制。手続きが簡素化されていれば発送納期までのタイムロスも防げるだろうが、問題は集荷店の担当者でも判断に迷った場合。ヤマトのHPにはこう書いてあった。

※弊社(ヤマト)で判断できない場合は、所轄官庁の担当窓口に問い合わせ、確認します。

この所轄官庁ってまさか総務省の管轄窓口?こうなったらやっかいだな。でも、そこは既得権益との戦いをしてきたヤマト運輸。信書確認を厳格化して、ちょっとでも判断に困ると思ったら、ガンガン総務省に照会をぶつけるんだろうか?それも大量に。

まぁ極端な話ではあるけど、仮にそうされたら総務省窓口はたまったもんじゃない(笑)

 

一定の移行期間は何のために?

さて、これまでDM発送等でクロネコメール便を大いに活用してきた法人にとって、一番気になるところはこの部分。

弊社(ヤマト運輸)とクロネコメール便のご契約をいただいているお客さまには、4月1日以降も、一定の移行期間を設け、期間中は現行の「クロネコメール便」の料金のまま「クロネコDM便」をご利用いただけます。

この文面から読み取れるのは、移行期間終了後はこれまでの料金が変わるかもしれないということ。下の図のように上限は164円だが、これまでクロネコメール便で定期的に一定数DMを差し出していた法人は当然これより安い。大量に差し出しているところは50円台~70円台で契約してる法人もある。

クロネコDM便|ヤマト運輸 (1)

それともうひとつ気になる点は一定の移行期間という部分。これは何のために必要な猶予なんだろう?月間差出件数から見た割引料金の再査定?新サービスに伴うシステム変更のため?それとも事前申告時の信書混入率?う~ん、全然読めない。

詳細については順次、担当ドライバーや営業担当から説明されるとのことなので、そこである程度分かるのだろうね。いずれにせよ、この信書問題がなければこのような面倒な事態にはならなかったのに。はやく解決してほしいよね。

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