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絶対に知っておいたほうがいい、シェアリングエコノミー(共有型経済)について

   

シェアリングエコノミー。恥ずかしながら最近になってこの言葉の意味を知った。訳すと「共有型経済」になるのだが、今流行りのシェアビジネスにつながる概念だ。

シェアリングエコノミーとは?

「シェアリングエコノミー」とは欧米を中心に拡がりつつある新しい概念で、ソーシャルメディアの発達により可能になったモノ、お金、サービス等の交換・共有により成り立つ経済のしくみのことを指します。

引用:現代ビジネス http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1493

経済が成熟してモノが有り余っている今の時代にマッチした新しい経済の仕組み。商品開発して設備投資して流通や販路を開拓して消費してもらって・・・といった従来のビジネスモデルではなく、「既にそこにあるもの」を共有し必要なときに使う。

「既にそこにあるもの」とは、別にモノやスペースじゃなくても、ある特定のスキルでも良い。欧米から入ってきたビジネスモデルらしいが、既に日本でも様々なシェアリングエコノミーサービスが生まれてるようなのでちょっと調べてみた。

 

ありとあらゆるスペースをシェアリングする

スペースマーケット

スペースマーケット https://spacemarket.com/

店舗スペースや古民家に始まり、球場やお寺まで会議やイベント使用に貸してしまおうというサービス。

それまでは個々の物件所有者に問い合わせたり、相場が見えなかったりしたものが、プラットフォームとしてこの情報を共有することでユーザーの利便性を向上させた。

また物件所有者の視点からいけば、普段遊んでいる空間を有効活用できるので新たな収益源にもなる。例えば夜間の営業がメインのバーを、昼間の時間帯にイベント利用や会議スペースに貸し出したりするとか。

場所が場所だけに真っ昼間から飲んでしまいそうだが(笑)

 

駐車場をシェアリングする

軒先パーキング

軒先パーキング https://parking.nokisaki.com/

通常、大型施設やイベント、お店などに車で出かけた際は隣接する駐車場やコインパーキングを使用するわけだが、混雑すると止める場所に苦労したり、周辺の交通状況に支障をきたして違法駐車まで起こったりする。

だからといって運営側や主催者は新たに駐車場を増設するわけにもいかない。だったら、周辺にお住まいの個人宅の空いている駐車場も使えたら良くね?ということを実際にやってしまったWEBサービス。

使いたいエリアで貸し出している人を探し、申し込んでクレジットカードで決済することで利用できる仕組み。駐車場として貸したい人はサイトに登録すればいい。

 

家事をシェアリングする

Any+Times・エニタイムズ

Any+times https://anytimes.co.jp/

家事の代行業ではなく、家事を個人間でシェアするというCtoCの仕組み。掃除や洗濯はもちろん、買い物の代行やペットのお散歩といった家庭内で日常的に発生することをシェアしてビジネスにしてしまった。

仕事をする方は、空いた時間や特技を有効活用することで収入につなげるのが目的なので、サービスを提供する組織に属するという、これまでのBtoCビジネスではないのがポイント。

ただ利用者の立場としては見知らぬ他人を家に入れる、という心理的不安が必ず生まれる。そこはプロフィールを完全に公開し身分を保証することで回避しているようだ。

 

AirbnbやUberのように成功するとは限らない

このように新しいビジネスモデルだけに、スタートアップとして参入するベンチャー企業は多い。それは空室と宿泊者をマッチングさせるAirbnbや、タクシーと利用者をマッチングさせるUberの成功事例があるからだ。

特にタクシー配車サービスはソフトバンクが多額の投資をしたりLINEも新規参入してきたように、ある特定の分野では大きな成長市場。ただ、収益モデルが手数料収入なのでよほどニーズに合致しない限り、運営コストが高くつくものと思われる。

また前回のブログでも紹介したAirbnbの日本版「TOMARERU」のように、法による制約もあり一気に市場拡大するようなモデルではないケースもある。既得権益もまたしかり。

(関連記事)空室をマッチングさせる新たなサービス「TOMARERU」に期待

まだまだシェアビジネスは手探り状態で新規参入が多い分失敗例も増えてきそうだが、ビジネスモデルとしては大きな可能性を秘めている。

シェアリングエコノミー(共有型経済)という言葉、今後のキーワードになると思うので絶対に知っておいたほうがいいですよ。

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