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町田選手や黒田選手に見る、アスリートとしての生き方とセカンドキャリア

   

フィギュアスケートの町田選手が突然引退を発表した。まだ24歳で世界選手権の代表にも選考された矢先の出来事。今後はスポーツマネジメントの分野で研究者を目指すという。

いやぁ、この前の黒田選手のようにヤンキースからFAとなり、メジャーの他球団から20億円のオファーを捨ててまで広島に戻る決断をしたり、今回の町田選手のようにまだまだこれからと誰もが思っていても、すでに町田選手の中では確固たるセカンドキャリアを思い描いていて用意周到に準備し今回の決断したりと、最近のアスリートの生き方には感動すら覚える。

自分は果たしてこのような生き方が出来ているのだろうか。最近の若者は伝々・・・というセリフなんて、このようなケースを聞くとまったく当てはまらない。どの時代にも素晴らしい人達が存在する。

町田選手の場合は、アスリートのセカンドキャリア形成に難しさを感じていて、それを解決できる手段として研究者になる道を選んだ。黒田選手の場合は、メジャーで誰もが選択する複数年契約を蹴ってまでこれまで単年契約にこだわったのは、広島に戻って活躍することでファンや球団に恩返しをしたかったから、とされている。

両者に共通する部分は、すべて利他的行動。町田選手は、アスリートのセカンドキャリアに関する社会的問題を解決するためだし、黒田選手はとんでもない報酬を捨ててまで、自分の力が衰えないうちに広島へ恩返しすることだった。いずれも自分のことを真ん中に置いていない。

 

セカンドキャリアって、いったい何だ?

セカンドキャリアは何もアスリートだけではない。定年退職後の第二の人生を指していたり、女性の子育て後だったり、転職する人だってある意味セカンドキャリアといえる。第二の生き方を考える人は、必要に迫られて考えざるをえないケースと、自分のやるべきことは他にもあるって人がいる。

前者は黙っていてもいずれ訪れる外的要因であり、後者は内的要因だ。どちらがいいかって言われたら、後者の自分で選択できる人生だ。ただ、これまでのキャリアを捨ててまで自分の次の人生を選択できる人ってものすごい勇気がいる。

でも、捨てることの出来る人が強い人ってのは今も昔も変わらない。だから、町田選手や黒田選手の選択に皆が感動できるのだろう。だって、もし自分がその立場だったらとてもできないと思うわ。黒田選手みたいに20億蹴ってまで4億選べるかって言われたら、どれだけの人がその決断できると思う?でも、これが出来る人って自分を真ん中に置いてないから出来るんだろう。

 

サッカーの本田圭佑選手のセカンドキャリアを予想

えー、自分はサッカー好きです。Jリーグは創設時代から知ってるし、代表戦も欧州リーグも気になる試合は欠かさずチェックしている。ということで現在ACミランで10番を背負う本田選手のセカンドキャリアを勝手に予想してみた。間違ってたらすいません(笑)

彼のサッカーへの強い想いというか、自分をとことん厳しいところまで追い込むのは有名な話。幼い頃からサッカー人生に身を投じてきて小学校の卒業アルバムに書いた夢を大人になって実現するストーリーは熱すぎる。そんな彼が現役を引退したら何するんだろうって前から興味があった。間違っても中田英寿みたいに旅人にはならないはず(すいません)。

知っている人には有名な話だけど、本田選手は自分がプロデュースするサッカースクールに多額の投資をしている。スクール運営の源泉は会費だけど、それだけでは絶対追いつかないくらいとてつもないスピードで全国各地に開校しているのをご存知か?

ソルティーロファミリアサッカースクールっていうんだけど、たぶん今選手として稼いでいるお金をかなり突っ込んでいると思われる。よくある集客のための名義貸しではなく、練習メニューまでスクールのコーチと話し合って決めているようだ。このスクールのコンセプトのひとつに「世界で戦える選手の育成」があるらしい。

そこで思った。あ、本田選手は先のワールドカップで優勝する目標を掲げて残念ながら結果は敗退したけど、彼だけはまだ本気で考えてると。この開校ペースは半端じゃないでしょ。例えそれが「今」実現できなくても、選手として取り組んでいる事や経験を、次の世代に活かしてでも「達成」することに価値を見出しているはずだ。

つまり、彼のセカンドキャリア予想は、「ワールドカップで優勝できる人材を育てること」ではないだろうか?なにかで読んだ記憶があるけど、このスクールを続けていく上での最終ゴールを既に設定しているらしいから、これしかないだろ。

以上、大変身勝手な予想でした。何年後になるか分からないけど、もし当たっていたら褒めてね(笑)

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