るはもとニュース

三菱ジープというクルマにみる独自の売りと強みについて

      2019/01/30

昨晩、久々に幼なじみと地元で飲んだ。ちなみに自分の地元は愛知県の小牧市。初めて行ったけどこんなオシャレなBARもある。アメリカンな雰囲気がいい感じ。

BAR

酒の力も手伝い近況や昔話に花が咲いたが、今回はその幼なじみのことを取り上げてみたいと思う。

 

絶滅種となった三菱ジープを専門に取り扱う友人

その幼なじみは家業として、今は製造されていない三菱ジープを中心とした4WDの中古車販売業を営んでいる。昔はアウトドアブームも手伝ってランクルやパジェロなど四駆を所有している人も多かった。いわゆるクロカン4WDといわれるカテゴリ。

それが時代も移り変わり排ガス規制やハイブリッド車の登場など、一部のマニアを除きどんどん市場から求められなくなっていく。

当然三菱ジープも例外ではなく、排ガス規制をキッカケに取り扱う店が軒並み減っていった。その結果、愛知県で三菱ジープを専門に扱う店は、その幼なじみの店だけになってしまったのだ。

 

市場の縮小と残存者利益

こんな話がある。東海テレビで毎週土曜に放送されている「ぐっさん家」という番組内で、ぐっさんこと山口智充さんが乗ってるジープはじつは彼の店のものだ。

スタッフが愛知県内でジープを探していて、他に扱っている店が無かったので彼の店に問い合わせてきたのがキッカケとのこと。

三菱ジープというクルマはマニアックなだけにコアなファンも多い。ぐっさんも子供の頃おじさんがジープ乗りだったらしく、その憧れから番組内でも使用されている。

この話を聞いて感じたのは、どんどん三菱ジープを取り扱う店が撤退する中で残存者利益を得てるなと思った。残存者利益とは、市場が縮小して競争相手が軒並み撤退したあと、生き残った企業のみが得られる利益のこと。

また、昔は買えなかったけど子育てを終え、その当時の夢を叶えたいという年配の顧客も多い。ターゲット層はまさにここだ。事実、ホームページがないにも関わらず噂を聞きつけて彼の店には全国から問い合わせがある。

 

三菱ジープを扱わせたら右に出る者はいないという強み

希少価値となってしまった三菱ジープ。それを専門に取り扱い、ジープのことならネジ一本に至るまで構造を知り尽くす彼は、コアなファンからすればとてつもない需要。ジープのミッション構造をコラムシフトに変えてしまう男は日本中探してもたぶん彼しかいないだろう(笑)

三菱ジープというクルマはあまり市場に出てこないため、探すのも一苦労だし、仮に購入したとしても維持に手間がかかる。部品の入手だって簡単ではないからだ。そんなクルマだけに他の修理工場では扱うには難しいだろう。

そんな特殊なクルマを知り尽くす彼は、残念ながらこの他にはない独自の強みをWEBサイトやブログ、ソーシャルメディアで一切発信していない。知る人ぞ知るみたいなポジションになってしまっている。

マーケティングの仕事をしているからこその視点かもしれないが、いくら独自の強みをもっていても、それを伝えなければ誰もそれを知ることはできないのだ。だから情報発信って本当に大事。改めてそう感じた一日だった。

 

最後にPR

今は手一杯なので難しいが、いずれ彼の店のマーケティングを手掛けるかもしれない。そのときは確実に問い合わせを増やせる自信あるよ。だって三菱ジープを扱わせたら、日本中見渡しても彼の右に出る者はいないと思うから。

というわけで最後に彼の店をご紹介。WEBサイトがないので中古車情報のポータルサイトからリンク貼っときます。このブログを見たよと言ってくれれば、もしかしたら何かサービスしてくれるかもしれない(笑)

(有)河井オート
住所:愛知県江南市般若町宮山65
電話:0587-55-0150
営業:9:30~20:00
定休:火曜日

 - Blog, マーケティング