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メール便に代わる新サービス「宅急便コンパクト」&「ネコポス」発表

   

クロネコDM便に続き、ヤマト運輸より「宅急便コンパクト」と「ネコポス」の2つのサービスが発表された。これでクロネコメール便廃止に代わるサービスが出揃ったことになる。

法人向けと個人向けに大きくサービスが分かれた形だが、要約するとこんな感じ。

新サービス

クロネコメール便に代わる法人向けサービスも2つに分かれたが、これは従来の規格内に収まればDMだろうが小物だろうが同じ料金で送れていたものを、明確に2つに分けたことになる。

 

DM以外の用途でメール便を多用していた法人は痛いかも

例えばこれまでは書籍やDVD、CDなどもクロネコメール便で送れていた。これを新しいサービスの「ネコポス」に移行した形だ。価格については最大378円からだが、法人契約による運賃設定なので差出件数が多いほど安くなると思われる。

ただし、小物の発送用にクロネコメール便を多く利用していた法人は、実質値上げになる可能性が高い。仮にそうなった場合、送料コストを顧客に転換しないと厳しいだろう。

 

個人利用者はもう諦めるしかないのか

ヤフオクやAmazonに出品して定期的に副収入を得ている人であれば極端な話、個人事業主として開業届だしちゃえばヤマトと契約してネコポスも利用できる。

ただ、まとまった発送件数がないと価格の恩恵は受けられないので、ハッキリ言ってあまりメリットは無い。クリックポストやゆうメール、定形外郵便などの他社サービスで代用したほうが良さそうだ。

 

信書問題による弊害でサービスが複雑化

結局、信書問題が発端となったクロネコメール便の廃止がなければ、1つのサービスが3つに分かれることはなかった。シンプルだったサービスが複雑化したともいえる。

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元々、個人向けのクロネコメール便は採算が合わないと思われていた。そりゃそうだろう、荷主は個人より法人のほうが良いに決まってる。

宅急便コンパクトは法人でも利用可能だが専用BOXの購入が必要となり、実質1件あたりの単価は送料プラス資材費となる。

そこでひとつの考え方だが、法人に限って言えば発送件数が多ければ個別に郵便局やヤマトと契約するよりも、発送代行会社を利用する手もある。

その荷物の特性によっていちばん最適な便種を選択してくれるし、運賃も安くなるケースが多い。梱包作業も代行してくれるし工程が多ければ多いほどアウトソーシングしたほうがラクだよ。

と、元その業界にいた人間が言ってみた。

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