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知っているようで意外と知らない医療業界のお話

   

新年早々、風邪をひいてしまい幸先の良いスタートとなりました。。。相変わらず身体が弱いという印象を地で行ってる気がする(笑)ただ、今はインフルエンザのほうが流行っているみたいなんで、皆さんもお気をつけて。

さて、今回は風邪がキッカケじゃないんだけど、医療業界についてのお話。自分もある仕事を通じていろいろ知ることができたけど、そんなのを一部抜粋して紹介します。知っている方にとっては当たり前のことなんだけどね。

 

お薬手帳の発行は薬局にとって大きな収入源のひとつである

病院に行って調剤薬局で処方箋を受け取る際に必ず聞かれる「お薬手帳持ってますか?」。聞かれるということは、ちゃんと意味があるわけで、これは国の制度化によって「薬剤服用管理指導料」という形で患者から徴収することになっているから。

ちなみにその金額は410円。それも健康保険が適用されている。70歳未満の自己負担額は130円だけど、受け取らないと選択すればその自己負担額は20円安くなり110円となる。処方された薬剤の記録化は飲み合わせや副作用等の情報を知る上ですごく重要だけど、果たして最大限活用できているかって言われたら疑問。

薬局視点で見れば、この制度は利益としての貢献度が高いだけなんじゃないのかなぁ?せっかく我々の医療費から徴収されてるんだから、とっととデータベース化して正しく運用すればいいのに。一部アプリ運用もあるみたいだけど、全体的な仕組みとしてやってほしいわ。

 

医師もバイトは当たり前。これがまた儲かる

米倉涼子さん主演のドラマにもあったけど、実際に少数ですがフリーランス医師は存在します。それよりも多いのが、業界的には非常勤と呼ばれる医師のアルバイト。ただ、一般的なアルバイトと違うところは、めっちゃ儲かるんです。これがまた!

これはあくまで目安だけど、例えば外来で1日診察するだけで8万円の報酬を得られる。1日診るだけでだよ?時給換算でいくと1万円。すげえわ。

これだけ高い報酬を得られるというのは、医師免許の恩恵でもあるんだけど、じつは医師不足にも問題がある。特に地方病院。病院もなかなか常勤医師を確保できない事情があって、どうしても非常勤というアルバイトに頼りがち。とまぁ、いろいろあるけど、医師はやっぱ儲かるわ(笑)

 

富裕層と呼ばれる医師は、めちゃくちゃ営業されて嫌気が差している

2極化が更に進む時代。当然、市場ターゲットも富裕層向けと低所得層向けでアプローチも変わる。売る側としても単価が高いほうがいいに決まってるもんだから、当然、医師をターゲットにした広告や営業もすごい。

医師でも経営者層と勤務医層によってこれまた変わるんだけど、例を挙げればMRや保険、不動産、金融商品など多種多様。高級外車やリゾート会員なんてのもある。どこでリストを見つけてきたか分からないけど、勤務してる病院はおろか、自宅にまでDMとかがめちゃくちゃ来る。

売り込まれると拒否反応起こすのが人間ってもんだから、それをめっちゃ食らっている医師へのアプローチは特に頭使わないと絶対に嫌がられますよ?(笑)もしあなたが自分の商品・サービスを医師に売りたいと考えていたならば、より注意が必要。

 

余談

今回のテーマとはまったく関係ないけど、LINEがタクシーの配車サービスをスタートさせた。ソフトバンクが東南アジアのタクシー配車アプリに多額の投資をしているように、配車サービスのマーケットは今後拡大するものと思われる。それを多数のユーザーを持つLINEが始めたのはちょっと注目です。早いね、やっぱ動くのが。

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